takeの感想文マガジン

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ギフテッド

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製作 2017年 米

監督 マーク・ウェブ

出演 クリス・エバンス

   マッケンナ・グレイス

   オクタビア・スペンサー

 

フロリダの海辺の街で、ボートの修理をして生計を立てている独り身のフランク。彼は、天才数学者だったが志半ばで自殺してしまった姉の一人娘、メアリーを養っている。彼女は、先天的な数学の天才児“ギフテッド"であり、周りは特別な教育を受けることを勧めるが、フランクは「メアリーを普通に育てる」という姉との約束を守っていた。しかし、天才児にはそれ相応の教育を望むフランクの母イブリンが現れ、フランクとメアリーの仲を裂く親権問題にまで発展していく――。

(アマゾン商品紹介より)

 

英才教育か?普通教育か?

 

僕の身の回りの友人知人の子供がいるウチの話を聞いても

この問題はよく耳にします。

特に昨今は、錦織選手や羽生選手など、世界で活躍する日本人の影響か

ちょっとでも何か得意な才能がありそうなら、幼い頃からそのことに集中して

才能を伸ばそうという親が増えているようです。

日本の子育て社会の風潮としては英才教育よりに傾きつつかるのかな・・。

夫婦間でもだいたい、考え方違ってたり・・・。

それが結局、離婚の原因になったり・・。

僕はリアルな世界でそういう話を聞くときは余計なこと言わず、

フムフムと言ってる人の意見に同調してるのですが・・

 

さてこの作品の話ですが。

大筋としては「アイアムサム」の流れをくむ、

貧乏な片親と幼い子が、その生活環境を問題視され、引き離されそうになるという・・。

王道の、子供の演技で泣かせる系です。

ただ、子供の演技で泣かせるだけでなく

パパの側の心の葛藤が繊細に描かれているのがよかったですね。

 

‼以下ネタバレ注意‼

 

本当のパパではなく叔父なのですが・・。

そこも重要な設定の冥で・・。

パパ側の心の葛藤とはつまり教育方針です。

先ほどの英才教育か?普通教育か?です。

この作品の子供メアリーは明らかな天才児ギフテッドです

そんなメアリーをフランク叔父さんは普通の学校に行かせます

特技を人にひけらかすなと注意して・・。

まずここがイイですね。

フランク、元は哲学科の准教授という設定で

かける言葉の一つ一つがなかなかいいんですよ。

メアリーの

「神様はいるの?」

という問いに対してのアンサー

「知らない」

「考えはあるけどそれを君に押し付けたくない」

「自分で考えろ。でも信じることも恐れなくていい」

まさにベストアンサーです。

現実の世界ではもちろん、映画やドラマの中でも、こういう事いう人

意外となかなかないですよ。

話ちょっと脱線しましたが・・

ふつうの学校に行ったメアリー

特技をひけらかしちゃうし暴力事件は起こすし・・

どうやらなじめません。

脳の思考回路がもう普通の子と全然違うのですから・・。

しかし、のちに暴力事件の事をクラスのみんなに

謝るシーンはすばらしかったな・・。

「相手が悪くても殴るのはダメ」

「もうやらないから私を怖がらないで」

「それともう一言いい?」

ジャスティンの動物園は最高の出来だった」

「誰のよりも見事だったわ」

あれは、失敗を実際に経験して学べたことで

そして、普通の学校に行ったからこそ言えたことでしょう

僕はフランクの教育方針に賛成です。

 

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そこへ「何をたわけたことを抜かしてるんじゃ~」と

おばあちゃんがやってくる。

「天才ギフテッドのメアリーに英才教育しないでどうするんじゃ

あんたができんのならわしがしたるー」と

親権裁判に発展・・・。

 

 

メアリーも普通の学校で普通の子といるよりも

数学の問題を解いてるときの方が幸せそう・・・。

おばあちゃんも決して嫌いじゃない

でも一緒には暮らせないというメアリー。

「私を手放さないと約束して」

「ああ約束するよ」

 

でも揺らいじゃうんだな~

実の親じゃないから余計に・・。

本当に俺で・・・普通教育でいいのだろうか・・と

 

その葛藤、心の揺れが、痛いほどに伝わってきて

もう・・素晴らしい映画でした。

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