映画「幸せをつかむ歌」感想~これが本物のバンド映画~
メリルストリープが売れないロックミュージシャンを演じ、娘役に本当の娘が出演したことが話題となった作品。
他のバンドメンバーはほとんど本物のミュージシャンを起用しているという。
ギターも歌もメリル自身がこなすというのはさすが。
音楽的クオリティーも高い。
ただ若干、音楽シーンに力を入れすぎている感があり、ミュージカル調になっているのは残念。特にラストの結婚式のシーン。ロックとミュージカルは合わない気がする。
ミュージカルじゃないけど・・・。
ストーリーは、家族を捨て、音楽活動に突き進んできたロックミュージシャンが年老いて、子供たちとの関係を見つめ直す話。
最近見た作品ではアルパチーノの「Dearダニー君への歌」も同じような話で、記憶に新しく、まあ、ストーリーに新しさはない。
そんなわけで、そこそこ面白かったけど、評価としては普通。
印象に残っているのはバンドメンバーのリックスプリングフィールドがメリルを励ますシーン。その言葉(セリフ)もさることながら彼のロックミュージシャンとしてのワイルドな風貌に、どこかアンバランスな優しげな目が深く心に残った。
リックスプリングフィールド
あとはメリルの実の娘メイミーガマーのどんよりした顔。
メイミーガマー