takeの感想文マガジン

映画・ドラマ・アニメ・読書・の感想・レビューを綴るブログです

小説

その峰の彼方  笹本稜平

───人はなぜ山に登るのか という問いに正面から愚直に挑んだ山岳小説だと思います。 主人公の津田悟は冬のマッキンリーの難ルート単独登攀をして、遭難。 友人の吉沢と地元山岳ガイドたちによる捜索行を通して、 津田はなぜ危険な単独行に挑んだのか?安否は…

鹿の王  上橋菜穂子

ストーリー 飛鹿乗りの戦士団「独角」の頭ヴァンは東乎瑠帝国との戦いに敗れ、岩塩鉱に囚われ捕虜として過重労働を課せられる日々を送っていた。そんなある夜、不気味な犬の群れが岩塩鉱を襲い、謎の疫病が発生。奴隷も看守も岩塩鉱にいたすべての人が死滅す…

親鸞  五木寛之

青春篇上下巻 激動篇上下巻 完結篇上下巻 講談社文庫全6巻読了 力強い作品だった。 まともに向き合えば、一生かけても答えの見つからない まさに禅問答のような堂々巡りの底なしの海に、何度も引きずり込まれそうになった。 引きずり込まれそうになっては、…

天空への回廊  笹本稜平

───エベレスト山頂近くにアメリカの人工衛星が墜落。 雪崩に襲われた登山家の真木郷司は九死に一生を得るが、親友のフランス人が行方不明に。真木は親友の捜索を兼ねて衛星回収作戦に参加する。 ところが、そこには全世界を震撼させる、とんでもない秘密が隠…

楽園のカンバス  原田マハ

マハさん作品読むの2作目です。 1作目は「本日は、お日柄もよく」で感想はイマイチ。 結論から言いますと本作品のほうが断然よかったです。 あくまで僕の好みですが。 ニューヨーク近代美術館のキュレーター補佐、ティム・ブラウンはスイスの大邸宅に招かれ…

本日は、お日柄もよく  原田マハ

フェイスブックの読書グループで紹介されていたので興味を持ち 「何度も泣きました」「言葉の持つ力に感動」「元気が出るお仕事小説」 との帯に心ひかれ文庫購入しまして。 原田マハさんの本。はじめて読みました 私的感想。結論から言うと「う~ん」星1.5点…

レインツリーの国  有川浩

はじめて読む作家さんです。 女性作家さんだったのですね・・・・。 率直な感想は「なるほど最近のトレンド作家さんだな」 僕が思う「最近のトレンド」とは 主人公の「成長」が描かれていること。 しかし実は僕、この「成長」タイプの話、あまり好きじゃない…

獣の奏者  上橋菜穂子

ドラゴン使いの少女が主人公のファンタジー と言えばアニメや映画でもよくある話ですが 本作はそんじょそこいらのドラゴンファンタジーとは わけが違うんです 普通のドラゴン使いものは「生まれながら特殊な運命や能力の持ち主」で だいたいが「選ばれし者」…

ソング・オブ・サンデー  藤堂志津子

ジャンルでいえば比較的軽いラブコメに分類できますが、 私の好きな小説ベスト10に入る作品です。 本作の簡単な説明をするのに実にちょうどいいので、冒頭の書き出しをそのまま抜粋します ドライブに行く約束の今日の日曜日だった。 4日前の晩に電話をかけて…

海峡 伊集院静

───少年にとって、父はそびえる山だった。母は豊かな海だった。 土木工事や飲食店、旅館などで働く50人余りの人々が大家族のように寄り添って暮らす「高木の家」。その家長の長男として生まれた英雄は、かけがえのない人との出会いと別れを通して、幼い心に…

風の王国 五木寛之

みなさんも「人生観を変えたこの一冊」というのがあると思いますが 僕にとってはこの作品がそれです。 最初に読んだのは約20年ぐらい前です。 定期的に読み返したくなり、今回で5回目ぐらいでしょうか 表紙はぼろぼろです。 フリーのライター速水卓が、仕…

村上海賊の娘 和田竜

前から気になってたのですが、今一つ読む気になれなかったんです。 戦国時代ものというのがちょっと引っかかってまして。 昔は好きだったんですよ、戦国時代。 最近は、陰鬱とした謀略や陰謀の話が多く、癖易してたんです。 最後は徳川家康が勝つというのも…