takeの感想文マガジン

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北の国から2002遺言

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今回は純が最後にしてようやく主役らしく描かれた作品でした。

前回「98時代」は完全に蛍と草太兄ちゃんの話でしたし、それ以前もどちらかというと脇役が締めてきた感のある北の国からシリーズです。

いままで主役ではあったけど、どこか主役っぽくなかった純でした。

それは純のキャラクターが、ドラマの主役としてはあまりに俗物っぽいというか、普通っぽいというか、熱血な正義感もなければ、クールなツンデレ俺様でもない、特別秀でた能力もなく、どちらかといえば地味で真面目で暗い性格でありながら、ずるさ、きたなさ、弱さもあって、実に平均的な普通の人間だったからではないでしょうか。

僕も、かなり似たところあります。あまり認めたくないけど・・・。

今回は、そんな純が、ようやく、ずるさ、弱さと向きあって、立ち向かおうとする姿に

心震えます。

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トーリーは書き出したら長くなるので省略します。

知りたい人はウキペディアでも見てください。

前編は、前ふりのようなものであまり心に響くシーンはないです。

特に、新加入メンバー、内田有紀唐十郎岸谷五朗の芝居がかった演技は鼻につき、

(演出的な何らかの意図があっての事で、役者さんに責任はないと思うのですが・・)

もしも北の国からシリーズ、まだ何も見ていない人は、2002遺言前編から見始めると、がっかりするかもしれません。しかし、後編は怒涛の感動が待っています。

いや、岸谷五朗の役どころをどう見るかで、この回の評価は変わりますね。

チンピラ風情で、暴力的でありながら、父親には弱く、妻(内田有紀)にも意外と未練がある感じで・・・なんだかよくわからない面倒くさい奴なんです。

まあ典型的なDV、ダメ男。時折見せる寂しげな顔に、意外にいい奴と思いがちだけど、やっぱりこういう男は許しちゃいかん!と思います。

しかし、ここにも一つの、不器用な親子の絆がある・・。

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僕はこの2002遺言、3回見ましたけど、1回目、タイムリーに見たときはこの岸谷五朗の感じが全く理解できず、作品全体の評価もシリーズ最低でした。

しかし、2回目、3回目と見たときは、自分の父親との関係性となんとなくリンクして、妙に心にしみました。

やはり、「北の国から」シリーズは親子の話なんです。

そして純の後半のナレーション。

 

「・・・・でも。ぼくはその父さんに感動していた・・・・父さん。あなたはすてきです。あなたのそういうみっともないところを,昔のぼくなら軽べつしたでしょう。でも今,ぼくはすてきだと思えます・・・・人の目も何も一切気にせず,ただひたむきに家族を愛すること。思えば父さんのそういう生き方がぼくや蛍をここまで育ててくれたンだと思います。そのことにぼくらは今ごろようやく,少しだけ気づきはじめてるンです。父さん。あなたは・・・・すてきです」

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ただただ、素朴に、家族を愛することを最優先に考える生き方。

仕事も、社会的地位も、名声も、財産も、家族の前では二の次。

うちの親も同じタイプの人間でした。

周りの友人知人の家庭の話を聞けば、両親の離婚、不倫、DV、別居、の話はごまんとあります。何事もない、平和で平凡な中流小市民家庭だったうちは、むしろ希少だったのかもしれません。

しかし、若いころはそんな親の生き方はつまらないと思っていました。

土日は常に家にいて、毎週『家族でおでかけ』に行こうとするんです。

「子供に依存するんじゃねえ!趣味とかねえのかよ!自立しろよ!」

なんてセリフ、はいたこともありました。思春期の僕は。

愛されていたのはわかるんですが、それはウザイ重荷にしか感じられなかったのです。

 

 

しかし今は、そんな親の生き方は素敵だったんだと思います。

そして僕は、幸せな家庭に育ったんだなあとつくづく思うのです。