takeの感想文マガジン

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獣の奏者  上橋菜穂子

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ドラゴン使いの少女が主人公のファンタジー

と言えばアニメや映画でもよくある話ですが

本作はそんじょそこいらのドラゴンファンタジーとは

わけが違うんです

普通のドラゴン使いものは「生まれながら特殊な運命や能力の持ち主」で

だいたいが「選ばれし者」

特に努力するでもなく本人に自覚もなく

気が付いたらドラゴンと意思疎通が出来ちゃったテキな事が多いですが

対してこの話の主人公エリンは幼いころから獣医になる事を夢見て勉強し

受験して獣医学校に入り、獣医学校でドラゴン(王獣)の飼育係になり、

毎日寄り添い観察し少しづつ意思疎通が出来るようになっていくところが

すばらしいです。

食事の世話や下の世話を毎日きちんとして、最初はご飯をあげても全然食べてくれなくて、

どうしたら食べてくれるのか、一生懸命悩んで考える姿に心打たれます。

幼いころに母親を亡くし。

自身も瀕死ののところを蜂飼いのジョンウンに助けられ、育てられ。

二人の絆がおりなす数々のシーンは涙なくは語れません。

 

しかしドラゴンと意思疎通できた事により

国家的な政治的な渦中に巻き込まれていく感じは切なくもスリリングで

堅き楯イアルとのロマンスもあり

もはや子供向けファンタジーなどでは決してないと思います。

昔ジェットコースタームービーなどという映画が流行ったものですが

まさにノンストップでヤマ場の連続。

退屈なシーンはほとんどありません。

全4巻の大河的超大作ですがまったく長さを感じませんでした

 

普通のドラゴン使いの何が悪いと言われればもう何も言えませんが

僕は魔法使いや超能力ものあまり好きじゃないんで

ドラゴンボール、ワンピース世代ですけど、ほとんど観た事ないし

人が空飛びながらバトルなんてしだしたら

アニメだろうと漫画だろうともう生理的に受け付けないんです

ようするにファンタジーアレルギーの人にもオススメの話という事が

いいたいいんです。

ファンタジー小説とくくるべきではないとさえ思います

大人の極上な小説です