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「君の名は。」アニメ映画感想

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君の名は

 

ついに観ました。

本当はあまり観る気なかったのですが・・・

嫌でも入ってきた事前情報では、僕の好みではなさそうだったので・・・

地上波放送で観ればいいやぐらいな感じで・・・

ツタヤで一週間レンタルになったので、5本千円の数合わせで仕方なく借りて観ました

いやはや、意外におもしろかった。

しかし、ここまで社会現象になる程の理由は、やはりわからないな。

というのが率直な感想です。

 

これ、連続TVアニメにした方がよくない?と思いました。

入れ替わったときのシーン、面白かったのに

ほとんどダイジェストにしてしまってたのが残念で・・・。

映画の尺で、この壮大な話を描こうとしての苦渋の編集だったのでしょう。

映画の尺としては精いっぱいだと思いますよ。

連続アニメにして10話ぐらい入れ替わったときのシーン積み重ねてから

ラスト2話ぐらいでクライマックスシーンを描けば、

あのラストがもっともっと心に響いたような気がします。

今一歩、泣くところまで感情が盛り上がらなかったのは、

あそこ、ダイジェストにしてしまったからではないかと思うので・・・。

 

忘れたくない思い

流れゆく時代の中で、人の心も体も変わってゆく

それが自然であり、変化を前向きに受け止めてゆくのが人生でもある

過去に、いつまでもとらわれていては、前に進めないのだから。

と、思っていても

心のどかかに、変わりたくない、忘れたくない

という思いがある。

そんな、誰しもにあるであろう深層心理を

美しいアニメーションとロマンチックなストーリーで見事に描いているところが

幅広く多くの人の涙腺をくすぐったのではないか

というのが、僕が分析する、精いっぱいの

この作品がここまで社会現象になった理由です。

特に変化を自然に受け入れている大人ほど、

忘れたくない

という思いが眩しくキラキラと心に響いたのではないでしょうか。

 

とはいえ、そういう分析はできても

感情的に僕がそこまで盛り上がれななったのは

類似作品たくさん思いつくし

いや、こういうテーマなら、あっちの方が面白かったよと思う作品たくさん思いつき、

つまりは、特別な驚きや新しさは何も感じなかったという事

と、

僕は、これは少数派という自覚はありますが

人並み以上に過去を振り返らないタイプで・・・。

同窓会とか1度も行ったことないし・・・。

「忘れたくない」というシンプルなテーマがそこまで響かなかったのかな・・

 

 

類似作品について、例えば、

過去に戻って好きな人の運命をかえようとするところは

「バックトゥザフューチャー」的でもあるし

時空を超えてつながる糸という感じは

韓国ドラマ「屋根部屋のプリンス」「九家の書」も面白かったですし

一番、なぜか強く思い出したのが

日本のドラマ「100年の物語」

TBSで2000年に放送された松嶋菜々子主演の3夜連続のスペシャルドラマ

大正から平成までの百年を背景に、ある地方士族の家系を軸にした恋の物語を描く3部作で、特に第3夜の現代編、渡部篤郎との話は最高でした。

 

これがこんな社会現象になるなら、あれだってもっと社会現象になっててもいいのに・・という嫉妬半分で・・

ツタヤ旧作の棚にあるから、借りて観てみてよ、それでも「君の名は」のほうがいいと言われたらもう何も言わないから、というおすすめ半分。

両方観たという人には「どっちがいいと思う?」と語り合いたい少々で。

 

 

まあやはり、アニメ映画というのが一つのポイントなのかな・・。

宮崎駿監督が引退された今

「新海アニメ」というジャンルが

次世代のアニメ映画界を牽引していく事は

間違い無いのでしょう。

 

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