ジブリ「となりのトトロ」感想~大人にこそ本当の味がわかる話~
製作 1988年
監督 宮崎駿
観た気になってたけど、実はちゃんと観ていなかった作品です
子供向けのファンシー作品と思って・・バカにしてたのかな・・
それは大きな間違いでした。
田舎の古民家のような家に引っ越してくるサツキとメイ姉妹とお父さん。
三輪自動車に荷物いっぱい積み込んで・・。
時代は昭和30年代ぐらいだろうか・・。
お母さんがいないところにまず「おやっ?」と思う。
しかしサツキとメイは異常なほど元気いっぱい明るい。
近所の神社にそびえ立つ悠久の大木。美しい田園風景。
久石譲の重厚な音楽。
漂う郷愁。ノスタルジー。
お母さん入院していたと分かり、おやおや・・
単なるファンシーキャラものではなさそうだぞ・・
そしてトトロとの出会い。
トトロは何者なのか・・・。
夢か幻か・・子供にしか見えない怪獣か。
神様の化身か。
そんなことはどうでもいい。
トトロはしゃべらない。
ただ、ちょっぴり寂しい時に、いつも隣に寄り添ってくれる。
なんか温かい・・。
そして。
病院からの電報が入り・・。
もしやお母さんの身に何か・・と取り乱すサツキとメイ。
あのはじめの異常なほど元気いっぱい明るかった二人は、お母さんのことが心配で心配で仕方なかった裏返しだと分かる・・。
・・・・。
こんなこと文章にすることが野暮ですわ。もう。
とにかく子供向けのファンシー作とあなどるなかれ!
大人の心にも十分に響く、珠玉の名作であることに異論なしです。
いや、大人になってこそ本当の味がわかる作品です。