「アンネの日記」映画感想
製作 1959年 米
監督 ジョージ・スティーブンス
原作 アンネ・フランク
出演 ミリー・パーキンス
あらすじ
ナチスによるユダヤ人迫害の中、狭い屋根裏部屋で自らの思いを書き綴ったアンネの生涯を描く。大人への疑問、そして同居人ペーターとの間に芽生えた淡い初恋など、アンネの心の軌跡をゆたかな感性と素直な演技でたどってゆく。
(アマゾン商品紹介より)
屋根裏で隠れて暮らす2家族7人と一人の中年歯科医。
あと、ファン・ペルス家の息子ペーターがかわいがる猫一匹。
アンネはフランク一家の二女。
狭い部屋に2、3人での相部屋状態。
アンネはなぜか中年歯科医との相部屋。
外に出ることはもちろん、窓から顔を出すことも許されず、
明かりもつけられず、音も一切立てられない。
咳もできず、大声での会話もできない。
父親の知人の支援者クラーレルとミープらが、定期的に食事など生活用品を用意してくれるのを頼りに息をひそめ待ち望む日々。
アンネたちが見つかれば支援者たちにも危険が及ぶ。
それでもクラーレルとミープは最後まで献身的にアンネたちを支えつづける。
極限の緊張状態。精神的限界。
理性を失い、皆が言いたいこと思ったことをそのまま口に出す。
人間関係は常にギスギス。
約2年間。そんな暮らしの中で、アンネは成長していく。
追い詰められていくほどに、
生への渇望エネルギーは増幅していく。
「私には夢があるの。書くことが好きだからジャーナリストになりたい」
「人間の歴史をさかのぼれば、迫害弾圧されているのは私たちだけじゃない」
「人間は基本的には善だと思う」
「私の望みは死んでからも生き続ける事」
密告される直前にたどり着く
珠玉の言葉の数々。
そしてペーターとの最後のキス。
・・・・。
なぜこんなことが起こったのか・・・
ただただ悔しい。