takeの感想文マガジン

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ホイットニー~オールウェイズ・ラヴ・ユー~

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製作 2018年 英

監督 ケヴィン・マクドナルド

出演 ホイットニー・ヒューストン

   シシー・ヒューストン

   ボビー・ブラウン

   ケヴィン・コスナー

 

概要

初公開となるホームビデオや貴重なアーカイブ映像、未発表音源とともに、家族、友人、仕事仲間などの証言を紡ぎ合わせることで見えてきた彼女の真の姿とは?その知られざる素顔に鋭く、フェアに迫る傑作ドキュメンタリー。

 

‼完全モロネタバレあり‼

 

ホイットニーヒューストン。

映画「ボディーガード」でケビンコスナーと共演。

主題歌は世界的大ヒット。

僕もまさに「ボディーガード」の公開時に知り、CD1・2枚買ったかな・・

結構好きだったけどそれほどコアなファンというわけではなかった。

90年代初頭は僕もR&B音楽に傾倒していて

ホイットニーとマライア・キャリーは王道として

ジャネット・ジャクソン。R・ケリー。キース・スウェット。ボビー・ブラウン

SWV。TLC。ベビーフェイス。

そんなところを広く浅く聞きかじっていたっけ・・。

ホイットニーはオールウェイズ・ラブユー以降さしたるヒット曲もなく

忘れかけていたが、死亡のニュースが飛び込んできたときはさすがに驚いた。

ボビーブラウンと結婚したのは知っていたから・・

ああ、やっぱり・・(ボビーノセイカ

二人の結婚は外から見れば明らかにアンバランスだった。

ホイットニーが「ボディーガード」の時に見せてくれた清潔感、純真さと

ボビーブラウンのいかにもダウンタウンのギャング風情がどうしても

一筋縄には結びつかない。

それはこのドキュメンタリー映画の中でも語られるように

「世界のほとんどの人がそう思っただろう」というまんまの印象だった。

しかしその印象はこの作品で大きく覆る事となる。

ボビーの悪い影響でドラッグ中毒となり若くしての突然死。

まあミュージシャンによくある話。

と思っていたが。

事はそう単純じゃない。

これ以降は僕の勝手な解釈だけど・・・

一番の問題はボビーでもドラッグでもなく家族だった。

ホイットニーが売れ始めたときから、

家族たちがホイットニーの才能に群がり始める。

ホイットニーのマネジメントはすべて家族が行っていた。

すべてがファミリービジネス。

父親の横領。

母と神父との不倫。信仰に対しての裏切り。

伯母の性的暴行。

兄たちのドラッグと乱交パーティー

レズビアンの友人。

普通ならどう考えてもまとまるはずのない面々が

ホイットニーのマネーによって

一応、表面的にまとまっている不健全さ。

ホイットニーも家族をバラバラにしたくないから

モノ言わない。

家族もホイットニーの意向には逆らえないから、

物言えない。

誰にも、どこにも真実がない、まさに見せかけのファミリー。

ボビーやドラッグとの出会いはもはや必然だったとも思える。

最初は、あの伏魔殿のような家族から多少解放されて

安らぎもあったのかもしれない。

それもつかの間、もともとボビーとホイットニーの間にあったミュージシャンとしての格差にまた亀裂が生じ始める。

男のちっちゃなプライド。

さらには娘クリッシーとの関係。

幼い頃の虐待の影響で、目を離せない。

目を離せないとはすなわちいつも自分の近くに連れて回る。

普通に学校に通わせられない。

それはボビーや他の大人たちとの荒廃した芸能世界をつねに見せるという事。

その不健全さを周りの家族たちは悟りながら誰も口を出さない。

手を差し伸べない異様さ。

孤独・・。

晩年、マイケルジャクソンがホイットニーに手を差し伸べたというエピソードが泣ける。

大スターの苦しみは大スターにしか分からないと・・・。

 

映画の中でボビーブラウンがインタビューでドラッグの事を聞かれ

「ドラッグは関係ない」

というが・・それもなんだか納得してしまった。

ドラッグは確かに悪であり、人の心も体も蝕むのだろうが

多くの場合はそれ以前に問題があり、

ドラッグは手を染めた時がもはやその結末なのだという気がする。

 

そして思うのは、家族や友人とビジネスはしないほうがいい。