ジブリ「ハウルの動く城」感想~考えるより心で感じる作品~
製作 2004年
監督 宮崎駿
あらすじ
長女として亡き父の残した帽子屋を一人で切り盛りしてきたソフィー。だがそれは、決して彼女の望んだ生き方ではなかった。
ある日出征兵士でにぎわう町中でソフィーは兵隊にからまれる。その窮地に助けをさしのべたのは通りすがりの美青年。青年は不思議な力でそのまま空へと舞い上がり、ソフィーを束の間の空中散歩にいざなうのであった。夢のような出来事に心奪われるソフィー。しかしその夜、ソフィーは、店を訪れた荒地の魔女に呪いをかけられ、90才のおばあちゃんに姿を変えられてしまう。このままではいられない!意を決して荷物をまとめて荒れ地を目指すソフィー。夕暮れに迫る荒れ地を歩いていると、その向こうから、目の前に奇怪な形をした「ハウルの動く城」が姿を現したのであった……。 (アマゾン商品紹介より)
二度目の鑑賞ですが、まるで初めて観たかの如く全く内容覚えていませんでした。
これまた一段と難解な内容で・・。
今回も読み解けませんでした。
完全に降参です。
良く言えば、枠にとらわれない自由な発想とダイナミックな展開で・・
悪く言えば、魔法という事で何でもありな発想とやりたい放題な展開で・・
僕はどちらかといえば悪く言えばのほうで考えちゃって・・
細かいこと言い出したらネガティブな長文になりそうなので。
今回はさらっといきます。
かなりひいきめに、なんかいい部分はないか・・と思いめぐらし
ざっくりと、なんとなく浮かんだのは
ソフィーが何にたいしても、とにかくやさしい。
荒れ地の魔女が階段上るときにも、なんやかんや言いながら結局励まし
(荒れ地の魔女はソフィーをお婆さんの姿に変えた憎むべき敵のはずなのに)
初めは地味で自信がなく控えめなソフィー。
外見をお婆さんにされたことで何か吹っ切れたのか
決断力は大胆になり・・何事にも動じず・・
気持ちがおおらかになり・・さまざまな困難に直面しても
大きな心と愛で包み込んでいく・・
周りのみんなもそんな彼女に惹かれていく・・
そんな愛が世界を変える(動かす)という事がいいたいのかな・・
ソフィーが初めからお婆さんにされてしまうのも、
男目線としては若い女の子のままでいってくれた方が見やすいし、
興行的にも主人公をお婆さんにしちゃうというのはリスキーだったろうに・・
あえてそうしたのはなぜかな?
外見ばかりに囚われるな・・という事を言っているのかな・・
ハウルが金髪から黒髪になり
後半は服装も黒白上下のシンプルなものに変わるところからも
それはなんとなく感じるけど・・・
もちろん音楽や映像の美しさ、機械のディテールの細やかさはいつも通り
のハイクオリティー。
そこはもういちいち僕が言う事はありませんがね・・。
宮崎駿さんの作品というの(特に後期)は頭で考えちゃダメなのか・・。
一枚の絵画を観るように・・心で感じればいいのかもしれません。
そういう意味で一番印象的なのは・・
暮れなずむ荒涼とした荒れ地に一人たたずんでいたカブ頭の案山子が
ソフィーの後を追いかけてくるシーン。
意味はよく分かんないけど・・
なんか寂しく荒涼とした心に温かさがしみるようなイイシーンでした。