takeの感想文マガジン

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「グラントリノ」映画感想

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製作 2008年 米

監督 クリントイーストウッド

 

妻に先立たれ、一人暮らしの頑固な老人ウォルト。
人に心を許さず、無礼な若者たちを罵り、自宅の芝生に一歩でも侵入されれば、ライフルを突きつける。
そんな彼に、息子たちも寄り付こうとしない。学校にも行かず、仕事もなく、自分の進むべき道が分からない少年タオ。彼には手本となる父親がいない。
二人は隣同士だが、挨拶を交わすことすらなかった。

ある日、ウォルトが何より大切にしているヴィンテージ・カー<グラン・トリノ>を、タオが盗もうとするまでは ――。
ウォルトがタオの謝罪を受け入れたときから、二人の不思議な関係が始まる。
ウォルトから与えられる労働で、男としての自信を得るタオ。
タオを一人前にする目標に喜びを見出すウォルト。
しかし、タオは愚かな争いから、家族と共に命の危険にさらされる。

彼の未来を守るため、最後にウォルトがつけた決着とは――?

(アマゾン商品紹介より)

 

ラスト泣けた。

しかしこの涙の種類はなんだろう。

感動とは違う。悲しいでもない。

辛い・・痛いが近いけど・・それも違う。

もっと前の段階でうまく立ち回ってれば

こんなことにはならなかったかもしれない・・。

不器用な人間の・・。

復讐でも自己犠牲でもない

自分の失態に対しての決着。

生と死。人生に対しての決着。

若者の未来に対しての決着。

誇り・・尊厳・・やさしさ・・気高さ

どれも近いようでしっくりこない

ああもう・・

言葉にできない・・・。

まったく・・・

やってくれたな。

くそジジイ・・・。

そんな映画だった。

 

それではなんですので・・・

何とか頑張って言葉にしてみます。

 

この映画の悪党は近所の悪ガキに毛の生えたような半端者。

一人一人になれば、ただの少年。
しかし、そういう未成熟な半端者が群れて銃を持てちゃうから
余計にたちが悪い。
そういうアメリ銃社会に対しての警鐘と
一つの対応策を描いているのですが・・・
ウォルトのやり方はある意味理想的ですが
現実にあれやったら命がいくつあっても足りない・
けっしてベストとは言えない。
それをウォルトもわかっていて、やっているんです

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スーがああなることも、十分に予想していたのに・・。
守れなかった・・。
僕ならああいう連中は、褒め殺すか平謝りして逃げる・・。
それではやっぱり男として、人としての尊厳がなくなるわけで・・
さてどうすればよいのか・・・と
最後のウォルトの決断も映画としてはあれしかないという落としどころで。
ウォルト。あっぱれ。としか言えないのですが
やはり現実に自分が同じ選択を迫られたら・・
あれはできない・・。

ウォルトが戦争の傷を背負っているところがポイントで
「命令されて殺したんじゃない。自らの意思で殺したんだ」
というセリフが印象的で・・。
ウォルトの死生観に対しての一つの決着という意味と
イーストウッド自身も本作で俳優業は引退。彼自身の決着という意味合いも重ねると、
何とも言えない感慨があったのです。

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