おすすめ韓国ドラマ「イニョン王妃の男」感想
製作 2012年 韓国ドラマ 全16話
出演 チ・ヒョヌ
ユ・インナ
ストーリー
時は朝鮮王朝時代。王の命を受けて南人の動きを監視していた弘文館の校理キム・ブンドは、右議政ミン・アムらが企てたイニョン王妃の暗殺計画を阻止する。
しかし、ミン・アムの刺客に命を狙われ、もはやこれまでと思った瞬間、現代にタイムスリップしてしまう。一方、現代の韓国。
無名の女優チェ・ヒジンは、ドラマ「新 張禧嬪」でイニョン王妃役に抜擢される。そして、撮影現場でブンドと出会う。
ドラマの関係者だと思っていたヒジンだが、何度か奇妙な出会いが続くうち、半信半疑ながらブンドの状況を理解し、彼を助けるはめになる。
韓国ドラマ生涯ベスト2位タイ作品です。
大筋としてはタイムスリップラブコメです。
お札の通力で、過去と未来を自由に行ったり来たるするところが斬新です。
キムブンドは過去では陰謀と戦いイニョン王妃を救おうと奔走し、
現代ではTVドラマでイニョン王妃を演じている女優に助けられつつ
恋が芽生えて・・・
過去の陰謀部分はシリアスでちょっとめんどくさいですが・・
それもあまりダラダラ長く続かず、現代にやってきてのキュンキュン、ラブストーリーと交差させながら進む展開がまた斬新です。
これはとにかく主演二人の自然な演技がイイのです。
演技を超えた表情や息づかいにドキドキ。キュンキュン。
ユインナのちょっとバカっぽいキャラと声に思わず吹き出す相手役のチヒョヌ。
それがもうほんとにリアルで演技なのかアドリブなのか・・
とにかく二人のやり取りに引き込まれます。
ああ、韓国ドラマは絶対に吹替で見ちゃだめですよ。
日本語にすると野暮ったいセリフも韓国語だと気になりませんから。
余計なキャラがあまり出てこないのもイイですね。
韓国ドラマは家族が大勢でてきたたりしてすったもんだと回り道してテンポ悪いことが多いのですがこれは主人公二人の家族、いっさい出てきません。
ラブ一直線ですよ。ああ、あと陰謀。そこは軽く流しましょう。
そして何と言ってもラストがイイんです。
大概のタイムスリップラブストーリーは、ラストが気に入らないことが多いのですよ。
だいたいがお互い元の世界に戻って・・・
同じ顔の子孫か、生まれ変わりの別人と新たな恋のはじまりを予感させて・・
時空を超えて恋が成就した?
世界は何も変わらず元通りのまま。
みたいな終わり方?あれ大嫌いなのですよ~。
それは顔が同じでも記憶が違えばそれはまったくの別人だと思うから・・。
それで恋が成就した体にして、さわやかにまあまあハッピーエンドみたいに終わるのは実に腑に落ちないんです。
それに対しこれはスッキリさっぱりのハッピーエンド。
タイムスリップラブストーリーとしては実に斬新でいいのです。
いかにラブコメであってもタイムパラドックスの理屈だけはなぜかキッチリ描く作品が多い中、この作品はそこは強引です・・・。
まあ、好みの問題で、タイムパラドックスの理屈を重視する人にとっては
最低最悪の評価になるかもしれませんが・・
僕が観た中のタイムスリップラブコメとしては、全世界の映画も含めて、本作がナンバーワン作品です。
ラブコメなんだからこれでいいんですよ。これで。
韓国ドラマのタイムスリップラブコメでは
「屋根部屋のプリンス」「九家の書」「JIN」と観ましたが
途中までは面白いんですけどねぇ~
やっぱり、ラストがみんな気に入らないのよぉ~。