「ドクターギャング~ろくでなしの恋~」 韓国ドラマ感想
ちょっと古い作品ですが今だにこの作品を超える韓国ドラマなかなか出てきません。
好きな韓国ドラマ2位タイの作品です。
いわいる美女と野獣系です。
野獣といっても心やさしい無口なヤクザと女医の恋の話です。
パワフルにワーワーまくしたてる演技の多い韓国ドラマ界においては珍しく
無口でシャイな男のカンダルゴ(ヤン・ドングン)がイイです。
───ヤクザとなって怪我をしたダルゴ(ヤンドングン)はその搬送先の病院で、女医となっていた高校の同級生で初恋の女ユナ(ハンガイン)と再会する。ダルゴはすぐにユナに気づくがユナはダルゴが同級生とは気づかない。気づいたダルゴもすぐに声をかけずほとんど何も言えず、おとなしく普通の患者のようにふるまう。回復後もダルゴはユナが気になるが、無口で声はかけられず、退勤を待ち伏せては、後をつけたりして、気づくとストーカー状態になったりしている───
まず、このくだりがイインデス。
たいていのラブコメは出会ったばかりでいきなり「なにさ!」「なによ!」と喧嘩を始め、最悪の出会いがいつしか恋心に変わり───
みたいなパターンが多いですが、僕はあのはじまり方されるともう興醒めしちゃうんです。
「喧嘩するほど仲がいい」とよく言いますが出会ったばかりの男女がいきなり喧嘩するというのはどうも不自然ですし、今回のように高校時代の同級生と数年ぶりの再会にしても、まあ、出会ったばかり(再会したばかり)で、いきなりマシンガントークで喧嘩するなんてのは駄作のレッテル貼りますよ、それだけで。
その点この作品は斬新な始まりかたで、1話からすぐに引き込まれました。
ただヤンドングンの外見が・・あれで、何もしゃべらず、ただストーカー的に後を付け回すシーンがはじめ3~4話までつづくので、女性は生理的にちょっと・・と思ってしまうのかもしれません。古いので演出的にはややチープなところがあり1・2話で挫折の人も多いかも知れません。
しかし我慢して3・4話まで見るとジワジワ良くなってきて不細工だったダルゴがカッコよく見えてくるんですよ・・・これが。
基本的にはシリアスなドラマですが、気取った感じや無駄にダーティーぶってる感じも無く、ダルゴの容姿や行動か滑稽でコメディ要素もありながら、安っぽいコメディとは違った悲哀が全体的に漂っていて、なんか引き込まれるんです。
復讐、ドロドロ要素はほとんどなく、足を洗いたくてもなかなか切れないヤクザとしての因果、刑事の妹であるユナとの因果、が二人の恋の障壁となるんだろうなーという切ない雰囲気が終始漂います。
あまり伏線を張らず、サスペンス路線に走らず、二人の恋の話に焦点を絞ってる感じがまたイイです。
無口な男なんで、言葉ではなく、いろんな、不器用な行動で愛を伝えようとする感じが胸を打ちます。
はたして二人の恋の運命は───
けっこう古いドラマですが、意外と他に類似作のない、オリジナリティー溢れる作品です。
女優さんは「太陽を抱く月」のハン・ガイン。若くてかわいいです。
どちらかと言えは男性向けですかね・・やはり