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「伏 鉄砲娘の捕物帳」アニメ映画感想

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公開 2012年

監督 宮地昌幸

原作 桜庭一樹

 

あらすじ

<伏を狩らねばならない>猟師の少女と、<人に狩られる>運命を背負った青年の出会い、初めての想い、そして、それぞれの決断の物語。
祖父の死をきっかけに山を下りた、猟銃使いの少女・浜路。観るもの聞くもの初めてづくしのその町で、彼女は奇妙な噂を耳にする。
人と犬の血を引き、人に化けて暮らし、人の生珠(いきだま)を喰らう<伏>と呼ばれる者たちのこと。そして、彼らが起こす凶悪事件について。
居場所を探して彷徨う浜路は、やがて、犬の面をつけた白い髪の青年・信乃と出会う-。

(アマゾン商品紹介より)

 

僕が好きなタイプの話です。

ブレードランナー的な感じ入ってるような・・・。

伏(化け犬)信乃=ロイ。を狩るハンター、浜路=デッカード。てきな。

別にパクリと批判してるんじゃないですよ。

ブレードランナーは生涯ベストに入る大好きな映画ですから、この映画を評するのに、

ブレードランナーを彷彿させる素晴らしい映画といいたいのです。

ネット上の感想、ちょっと検索してみたら賛否、割れているようですね。

否定的な感想の大多数は、説明不足。消化不良。モヤモヤが残る。というものです。

それもよーくわかりますが。

こういうのはあまり深く考えないでいいと思います。

いや、きっと監督も、あえて解釈に幅を持たせて、観た人それぞれの解釈にゆだねる方式をとってるんじゃないかな・・。

例えば、ラスト・・信乃は生きてるのか?死んだのか?

ハッキリと描かずあいまいな描き方をしています。

それはそのまま、もしかしたら生きてるかもしれない・・

と、僕はそのぐらいに受け取っておきます。

そんなストーリーうんぬんよりも

一瞬の刹那の中で生と死が儚く美しく描かれるところが

何とも言えず、大きく心揺さぶられるのです。

死を美しく描くとは語弊がありますが・・・

冒頭からかわいい顔した女主人公浜路は容赦なく狼を狩り殺します。

その命のやり取りをするとき浜路は獲物と「繋がる」と感じる

そしてマタギであったじいちゃんがクマに殺されたことが語られ

しかし恨み言や、復讐心などは一切語られず・・・

そこには生きるための真剣な命のやり取りがあっただけで・・

それを「あいこ」と表現しています。

半端なヒューマニズムを排した真剣な命のやりとりの物語です。

そんなクールなハンター、浜路だったはずが・・・

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美しい風景

一切のギャグを排したシリアスな雰囲気

刹那的な登場人物たち

挿入歌「のこされし者のうた」浜田真理子

エンディング曲「蝶々結び」chara

それだけでもわけもなく涙が出てきます。

この作品はただ感じればよいのだと思います。

 

 

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